獣医さんの電子工作とパソコン研究室
 
 36.ソケット式焦電センサライトの製作
 

  家の中で、電球が自動点灯だと便利だなと思う場所がありますよね。しかし、コンセントがなくてセンサーライトはつけられないし、そのためにコンセントを増設するのもめんどくさいし。 そんな場所にソケット式のセンサーライトを作ってみました。
 結構前から構想はあったのですが、やっと実物ができましたので掲載いたします。それほどたいしたものではないですが、スマートで便利です。


 その1.使った部品 
 
 取り付ける場所は決まっていました。 そこは写真のようなダウンライトで、E17口金のミニレフ球がついていた場所です。 このソケットを利用してセンサーをつけるためには、何かで長さを増さなければなりません。

 ソケット部は切れた電球のガラス部分を取り除いて使用しました。 長さを稼ぐために、ちょうど塩ビパイプが太さ的に良かったので、これを利用しました。

電球のソケットはホームセンターで売っていました。
センサー部分は秋月電子で販売している焦電センサユニットがありましたので、これを利用しました。 センサ感度と点灯時間の調節が可能で、CDSにより昼間は動作しないようになっています。(こちらの光線センサの感度調節はない)
このユニットはCS9803GPというセンサライト専用のICを使用しており、トライアック制御で点灯するようになっています。また、フレネルレンズによりカタログ上の特性は検知視野角が110°、検知距離が1.5〜24mとなっています。回路はデータシートに出ている回路例とほとんど同じです。

CS9803GPデタシート(PDF)
CS9803GPのデータシートを見つけました、中国語のデータシートしかないみたいですね。上右図をクリックするとPDFファイルで見ることができます。
 
 その2.製 作 
 
製作というもほどのものではありませんが、前出の部品を組み合わせただけです。
 
ソケット部分は電球のガラスを割って取り除き、フィラメントを支えているリードが出ているガラス部分も少しずつ取り除き、口金の金具だけにして使います。(口金を通信販売しているところもあります IDシステム研究所 )
金具にビニール被服線をハンダ付けし、次に口金からリード線の周りに金属パテを盛って、塩ビパイプを押し込みました。
このエポキシ系の金属パテ、接着剤で、ネンドのようにこねて使いますが、肉やせせず、加工もでき、結構粘度もあるのでいろいろな場面で使用しています。
組み立てる場合には、まず、口金と塩ビパイプを接着した状態で天井面のソケットに取り付け、
センサをつける場所を決めておきます。そうしないと、ねじ込んでいってまったく変な方向にセンサが来てしまうということになってしまいます。
つまり、このソケット専用ということになってしまいますね。 センサ部の回転機構をつければ、どのソケットにも対応できるようになりますが、今回は特につけませんでした。
実は、左写真は失敗例で、ソケットをセンサの下に貼り付けたのですが、電球の光がセンサ部に直接入ってしまうためか、点滅を繰り返してしまいました。
 
こちらが、電球の位置を改良したものです。こんどはうまく動作しました。
出来上がったものを天井面のソケットに取り付けたところです。
思ったより目立ちません。なかなかしっくりきていて、実用的で満足しています。
 
今回のものはE17口金のダウンライト部分への取り付けで、そのソケット専用ということになってしまいましたが、こんな商品があると便利そうですね。

 


New release 2006/12/07

 

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