獣医さんの電子工作とパソコン研究室 |
34.WEBラジオの製作 |
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その1.Webラジオキット たまたま、TriStateのホームページを見ていて、Webラジオという存在を知りました。 2006/9より、秋月電子でキットを販売するというインフォメーションがありましたので、さっそく購入し製作してみました。 |
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Webラジオキットというのは、インターネット上にあるShout-Cast方式、Ice-Cast方式のストリーミングサーバーに接続して、配信されている音楽などのMP3音源ソースを聞くボードキットです。 H8/3069にLANコントローラーRTL8019ASが使用されており、プログラムは書込み済みで主要なICは実装済みのキットです。 ボードのみの組み立ては30分もあれば完成してしまいます。 右の写真はとりあえず試験用にパーツを実装したところです。電源部の部品はついていません。 |
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右は仮組み立てでテストしている様子です。 緒元 CPU:H8/3069F (24.576MHz) OS:μITRON "TOPPERS/JSP Kernel" LAN:RTL-8019AS MP3デコーダー:VS-1011E 出力:アナログステレオ 30Ω max 1.6V EEP-ROM:93C46(MACアドレス用)、24C256(設定用) RAM:TC5117805C 電源:8〜12VDC 約150mA |
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このボード状態でLANに接続し、あらかじめテスト用にプリセットされているストリーミングサーバー局をアンプ付きスピーカーで聞くことができます。 |
その2.ケースに仕込む いつものことながら、ボードを眺めつつ、どんなケースに収めようかと考えている時、ふと、ジャンクのCD-ROMがいくつかあるのに気づきました。これは、ちょうど良いかもしれないと、中の部品を全て取り除き、前面パネルに取り付ける部品を並べてみるとちょうど良さそうでしたので製作を開始しました。 |
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ワードで部品の大きさと配置を検討しながら、前面パネルのデザインを決めます。 これを印刷し、パネルにセンターポンチで穴あけの印をつけます。前面パネルには強度の関係から1mm厚のアルミ板を使用しました。 |
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穴あけが済んだら、再度ワードで前面パネルになるデザインをして、粘着ラベルに印刷し、穴あけの済んだパネルに貼り付けます。 その上に透明シートを貼り付け必要な穴をカッターで開けて、前面パネルは完成です。 LEDやタクトスイッチはパネルにホットボンドで接着してしまいました。 |
電源のトランスは、ジャンク箱の中にあったACアダプタより取り出し、ケース底面に両面テープで接着しました。 基板は、裏側の穴の関係で、裏返しの状態で実装です。 LCDと基板の接続は、LANケーブルを剥いて使用しました。LANケーブルは中が単線(より線のものもあった)で配線するのに割合使いやすかったりします。しかし、外被が熱に弱いので注意が必要です。 |
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裏面は、CD-ROMのコネクタ用の穴をそのまま使用しました。 このキットは電源逆接続防止の保護のためか、ブリッジダイオードが5V3端子レギュレーター前に実装されるようになっています、要するに、ACアダプタの極性を気にせずに使えるようになっています。今回、これは使いませんでした。 |
その3.完 成 基板部分のキットをケースに組み込んだだけですが、ジャンクCD-ROMのケースをうまく流用できました。 ほとんどの時間をケースの製作と実装にかかりましたが、このCD-ROMのケース、なかなか良い大きさで、いろいろ活用できそうです。 LANの設定については、ルーター等でDHCPサービスが働いていれば、いじることなく自動取得され、LANケーブルを繋ぐだけです。 また、LAN経由で設定をブラウザから行うことができ、チャンネルの登録も(99局登録)簡単に行えます。 このボード本体で音量、音質(BASS,TREBLE)もコントロールできます。 |
Shout-Cast方式のサイトについて、詳しいことは良くわかりませんが、この方式のストリーミング・サーバーは世界中に多数あるらしいです。 |
実際にお店のBGMとして左写真のように使っています。 それ以前は写真右に写っているPCでWindows メディアプレーヤーを立ち上げ、ネットラジオを流していました。 ネットラジオの中にはブラウザが次々と立ち上がるものや、悪質っぽいサイトへのリンクがあったりとか、使い勝手が良くなかったのですが、このキットのおかげで、電源スイッチ一つでBGMを流すことができるようになりました。 |
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New release 2006/10/10 | |